大阪万博記念公園

ズドーンという音が聞こえてきそうなほどの野太さ。空を突き破ってやろうと言わんばかりの堂々たる佇まいにしばし目を奪われる。

何を持って太陽なのか、というのが昔から疑問だった。太陽の塔は、縄文というキーワードと一緒にメディアに登場するのはよく目にするが、それだけで、太陽というネーミングとこの造形を説明するのは野暮だと思っていたからだ。

考えながら周囲をぐるぐる歩いて、ようやく答えらしきにたどり着いた。まず気が付いたのは太陽の塔の正面が、綺麗に南側を向いているということ。Google mapで確認したから間違いない。つまり両側に伸びる腕は東西方向を指し、背面は真北を向いていることになる。なるほどオリエンテーションが関係しているのかと、細部に目を向けると少しづつ理解が進んだ。塔の正面に、波型の凹凸や、歪んだ顔の立体物を配したのは、影の形によって間接的に太陽の位置を表現できるからではないだろうか。その証拠に北側は、ほとんど凹凸のないのっぺりした顔が配されている。また塔を上部にいくにつれてすぼませることで、季節ごとに変わる太陽角度も表現可能となっている。つまるところ太陽の塔は、機能的には、自身の陰影で時間を測ることが出来る日時計になっているというのが、私なりの結論である。

そうすると上部に着いた金のバラボラのような物は月だろうか。光を反射して存在を認識出来る点で、理解できる。また夜になると目のようなところから光線が出るらしい。赤いギザギザさんといい、幼い頃に見たウルトラマンを思い出してきた。

太陽の塔の裏手には、かつてなお祭り広場の大屋根を作っていたスペースフレームの一部が原寸で置かれている。