kototo

「kototo」米満光平 (Photoshop,コラージュ)

112.incの初めての成果物になる。

(※112.incの概要はこちら)

スマートフォンなどのデジタルの媒体を通して、その日に自分が使った言葉や目にした文字情報などを1日の終わりにオブジェクト内に可視化し、その言葉を魚が食べて成長していくという、アプリケーション+オブジェクトのコンテンツが構想された。いわば言葉を食べて成長するデジタルの魚であり、食べた言葉に応じてそれなりの外観に変身していくという仕組みである。名前を「kototo」という。

実際の商品開発はかなり途上の段階であったが、コンセプトを公の場で公開する機会に恵まれ、そのためのイメージ作成を行なった。

ネットを通じた大量の情報は、その広大さ故にしばしば海に例えられるが(ネットサーフィンもその類)、海とは名ばかりで、情報の一つ一つは乾燥しきっていて、感覚的には砂漠のようなイメージに近いと思った。その砂漠の中から個人が選択した情報(言葉)によってしか「kototo」は生きることができない。逆に言えば、選択することによって情報(言葉)は、オアシスに代わる。「kototo」の成長は、「You are what you eat.」の言が、食べ物から情報(言葉)に置き換わったと考えても良く、自分を客観視する装置でもあるのだ。

最後にこれがアイロニーではなく、希望の意味であることを暗示するため、そのオアシスを仏の施無畏印の形をした手の平の上に乗せた。